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直葬の注意点と流れについて解説!後悔しないための準備とは

「直葬の注意点を知りたい」「直葬を選ぶ予定だけど、本当に大丈夫?」このような不安をお持ちではないですか?

直葬は、費用や時間を抑えられる現代に合った葬儀形式として広まりつつあります。しかし、事前に直葬の注意点を把握しておかないと、後悔につながることも。

本記事では、直葬の注意点や後悔しないためのポイントを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

直葬とは

直葬とは、告別式や通夜といった宗教儀式を行わず、火葬のみで故人を見送る葬儀形式です。

この形式は、非常にシンプルであるため、準備にかかる時間や費用の負担が少ないというメリットがあります。

近年、その手軽さが評価され、直葬の認知度は徐々に高まっています。しかし、直葬にはメリットだけでなく、デメリットも存在するため、どちらの特徴も十分に理解しておく必要があります。

特に都市部では、直葬を選ぶ人が多く、家族や親族、親しい友人など数名で執り行われるケースが増加しています。

直葬の注意点

直葬には、以下の注意点が挙げられます。

・遺体の安置場所について事前に検討する

・葬祭費の支給対象外となる可能性がある

・親族や菩提寺との間でトラブルになる可能性がある

・必要に応じて、弔問の機会を別途設ける

遺体の安置場所について事前に検討する

直葬では、通常の通夜や告別式で利用される会場を使用しないため、遺体の一時安置場所を用意する必要があります。

法律により、直葬であっても火葬は死後24時間以内に行えないため、事前に葬儀社へ安置場所について相談しておくと安心だと言えます。

特に、病室での長時間の安置が難しい場合や、火葬場が混雑している場合には、事前準備が重要になります。

葬祭費の支給対象外となる可能性がある

直葬は従来の一般的な葬儀形式とは異なるため、自治体から支給される葬祭費の対象外となる場合があります。

一般的には、国民健康保険や各種社会保険において、被保険者が亡くなった際に「埋葬費」や「葬祭費」などを受け取ることのできる補助制度が設けられていますが、直葬の場合、儀式が簡略化されるなど一般的な葬儀と形式が異なることから、支給対象外となるケースも見受けられます。

各自治体によって支給条件や手続き方法が異なるため、事前に該当する行政窓口で必要な書類や申請方法を確認しておくことが重要です。

親族や菩提寺との間でトラブルになる可能性がある

直葬は一般的な葬儀に比べ、儀式が簡略化されるため、親族間や菩提寺との間で意見が食い違い、トラブルになる可能性があります。

葬儀形式に対する考え方は、家庭や宗教ごとに異なるため、直葬が一部の親族にとって不慣れであったり、納得しにくいと感じられることもあります。

また、菩提寺側も従来の儀式を重視している場合が多いため、直葬に対して難色を示す可能性があります。

こうした問題を避けるためには、事前に関係者間で説明や打ち合わせを行い、直葬を選択した理由を明確に共有しておくことが求められます。

必要に応じて、弔問の機会を別途設ける

直葬では通夜や告別式といった儀式が省略されるため、故人への弔意を表す場が不足して「十分にお別れできなかった」と感じる可能性があります。

そのため、遺族や親族が後日、改めて弔問の機会を設ける工夫が必要です。

例えば、故人を偲ぶ会を開催するなど、参加者がゆっくりと故人への思いを共有できる場を設けると良いでしょう。

直葬のメリット・デメリット

直葬のメリット・デメリットは以下が挙げられます。

・経済的な負担の軽減

・精神的・肉体的な負担の軽減

・時間的な負担の軽減

・菩提寺とのトラブルが発生する可能性がある

・親族との間でトラブルが発生する可能性がある

・参列できなかった方々への対応が必要

直葬のメリット

経済的な負担の軽減

直葬では、伝統的な告別式や通夜といった儀式を行わないため、葬儀全体にかかる費用を抑えることが可能です。

参加者が近親者に限定されるため、会場の設営費用や香典返し、弔問客へのもてなしにかかる費用も削減されます。

結果として、遺体の安置、出棺、火葬のみを行うシンプルな形態となり、経済的な負担が軽減される点が大きなメリットです。

精神的・肉体的な負担の軽減

従来の葬儀では、葬儀社や菩提寺とのやり取り、参列者の席順の調整など、様々な手続きが必要となります。

これらの準備作業は、精神的にも肉体的にも大きな負担となることがあります。一方、直葬は準備の手間が少なく、近親者のみで行うため、精神的な疲労や身体的な負担を軽減できるというメリットがあります。

時間的な負担の軽減

直葬は全体の流れがシンプルであり、葬儀は数時間程度で完了すると言われています。

火葬のみが行われるという流れは、従来の2日間にわたる一般的な葬儀に比べ、時間面での負担を大幅に軽減します。

急を要する状況でも、迅速かつ効率的に進められる点は、遺族にとって大きなメリットとなります。

直葬のデメリット

菩提寺とのトラブルが発生する可能性

直葬を選ぶことで、菩提寺との間でトラブルが発生する可能性があります。菩提寺は伝統的な儀式を重んじる傾向にあるため、簡略化された直葬の形式をあまり好まないことが多いです。

そのため、直葬を検討する際には、事前に菩提寺と十分な話し合いを行うことが大切です。

場合によっては、墓地への納骨自体を断られてしまう可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

親族との間でトラブルが発生する可能性

直葬を選ぶことで、親族との間でトラブルが発生する可能性があります。

特に高齢の親族は、伝統的な家族葬を重んじる傾向があり、儀式が省略される直葬に対して「しっかり供養できないのでは」や「故人に失礼ではないか」といった反発が起こることがあります。 そのため、直葬を選ぶ理由を明確にして、親族全体で納得できる形にしておくことが重要です。

参列できなかった方々への対応が必要

直葬では参列できる人が限られるため、後日、参加できなかった方々に対する対応を求められる場合があります。

直葬は正式な別れの場が設けられていないため、故人と親しかった親族や知人が、後日改めてお別れを希望するケースに備え、対応策をあらかじめ検討しておくと良いでしょう。

直葬の流れ

以下は、直葬の流れになります。

・臨終~葬儀社決め

・お迎え・安置

・納棺

・出棺

・火葬

・骨上げ

臨終~葬儀社決め

故人が臨終を迎えた後、遺族は速やかに葬儀社へ連絡し、直葬の実施について相談します。 故人の意思や家族の希望を踏まえ、サービス内容や費用、必要書類などの説明を受けながら進めます。同時に、医師に死亡診断書を書いてもらいましょう。

お迎え・安置

葬儀社のスタッフが到着すると、遺族とともに故人のお迎えを行います。 病院や自宅など、故人が安置されていた場所から丁寧に搬送し、適切な温度・衛生管理が施された安置場所へ運びます。

納棺

故人の体を丁寧に清め、衣服や遺品とともに棺へ納める作業を行います。

一般葬の場合は、家族立ち合いで納棺する場合が多いですが、直葬では葬儀社に任せることも可能です。

出棺

納棺が完了すると、棺は霊柩車により火葬場へと運ばれます。 直葬では、家族や近親者のみが立ち会い、故人を送り出します。

火葬

火葬場に到着後、故人を火葬します。 

火葬の直前には、お坊さんによる「炉前読経」を行うことができます。これは、火葬前にお経を読んでもらう儀式であり、火葬式の一環とされています。 ただし、お坊さんを呼んでいない場合は、読経なしでそのまま火葬に進みます。火葬が始まると、遺族は控室で待機します。

骨上げ

火葬が終わると、遺族による「骨上げ(収骨)」が行われます。 

骨上げは通常2人1組で行い、喪主をはじめ血縁の深い順に、遺骨を箸で同時に挟んで骨壷に納めます。拾う順番として、足側の骨から始め、最後に喉仏を納めるのが一般的な流れです。 

火葬場のスタッフが手順を案内してくれるため、指示に従いながら慎重に進めます。

直葬の費用相場

直葬の料金は、利用する地域や葬儀社によって大きく異なり、20~40万円程度とされています。

例えば、公営火葬場を利用する場合、費用が10万円未満に収まるケースが多いと言われています。一方、民間の葬儀社に依頼する場合は、20万円〜40万円程度の費用が発生する傾向にあります。 また、直葬にかかる費用は、主に葬儀社や火葬場への支払いになります。その中には、棺や骨壺の費用、遺体の安置費用、寝台車や霊柩車の利用料金などが含まれています。

直葬でのマナー

直葬では、以下のマナーに気を付けましょう。

・喪服や準喪服で参列する

・香典は状況に応じて準備する

・挨拶状を用意する

喪服や準喪服で参列する

直葬でのマナーとして、喪服や準喪服で参列することが挙げられます。

直葬は通夜や告別式を行わず、火葬のみを執り行う形式ですが、喪服や準喪服を着用するようにしましょう。

特に指定がない場合、準喪服や略喪服を着用するのが一般的です。男性は黒のスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイ、黒の靴・靴下を組み合わせるのが良いでしょう。 一方、女性は黒のワンピースやスーツ、パンプスを選び、ストッキングも黒を選ぶと良いでしょう。また、光沢のある素材や派手なデザイン、露出の多い服装は避け、シンプルで落ち着いた装いを心掛けることがマナーです。

香典は状況に応じて準備する

直葬でのマナーとして、香典は状況に応じて準備するようにしましょう。

直葬では、遺族が香典の受け取りを辞退することも多く、「香典は不要です」と連絡をもらうことがあります。

その場合は、無理に香典を渡す必要はありません。特に連絡がない場合は、気持ちとして香典を用意しておくと良いでしょう。

地域や家庭によって考え方が異なるため、周囲の方に確認しておくと安心です。

挨拶状を用意する

直葬のマナーとして、挨拶状を用意することが挙げられます。

直葬では、葬儀後に故人の関係者へ挨拶状を送ることが一般的です。挨拶状は、葬儀終了の報告と事後連絡になったことへのお詫びの意味を持ちます。

送付のタイミングは、葬儀後1〜2週間以内が目安とされています。

直葬に向いている人

直葬は以下に該当する方に向いている葬儀形式になります。

・親族や友人が少ない方

・費用を抑えたい方

・宗教的な儀式にこだわらない方

特に、故人が高齢で参列者が少ない場合や、生前の交友関係が限られていた場合に、直葬は向いていると言えます。

また、儀式を省略することで、無宗教の方や特定の宗教にこだわらない方にも適しているでしょう。

直葬に関連する質問

直葬が増えている理由は?

直葬が増えている理由として、以下が考えられます。

・経済的な影響

・高齢化社会による影響

・核家族化による影響

・時間的な影響

直葬での服装は?

喪服や準喪服を着用するのがマナーとされています。